ミラクル・大社だ! 逆転勝ちで107年ぶり夏2勝 延長十回に2得点 石飛監督「OB、先人の築きあげたものを礎に成就」「生徒の力は無限大」

 「全国高校野球選手権・2回戦、大社5-4創成館」(15日、甲子園球場)

 大社(島根)が創成館(長崎)に逆転勝ち。1917年以来の夏2勝、1勝で8強入りした1931年以来の16強入りを果たした。

 3-3で突入した延長十回タイブレーク。無死一、二塁で高橋蒼空(3年)の三ゴロが二塁悪送球となる間に、二塁走者が生還して勝ち越した。1死二、三塁となり、園山純正(3年)の投前へのセーフティースクイズでさらに1点を追加した。その裏の創成館の反撃を1点でしのいだ。

 三回に1点を先制された大社は五回に同点。六回に再び2点を勝ち越されたが、八回に反撃。1死一、二塁で馬庭優太(3年)の遊ゴロが三塁悪送球となり、二塁走者が生還した。なおも二、三塁で園山がスクイズを決めて3-3の同点とした。

 石飛文太監督は「本当にこんな舞台で素晴らしい試合をさせていただいて、生徒の底力は本当に無限大だなと思った。後半勝負だから焦るなと鼓舞しあい、目指す場所を見失わずによくやってくれた。感無量です」と振り返った。107年ぶりの夏2勝については「OBの方々、先人の方々が築きあげたものを礎にして、ここで成就したということ。本当に感謝しかありません」と話した。

 大社は11日の1回戦で今春センバツ準優勝の報徳学園(兵庫)を3-1で撃破。エースの馬庭は9回137球で完投し、世代ナンバーワン投手の報徳・今朝丸に投げ勝った。

 馬庭はこの日も10回を6安打4失点(自責点1)、115球の熱投で完投した。1回戦とは一転して2度リードされる展開ではあったが「きょうはすごくつらいゲームだったんで、自分の中で何か一つ成長できる部分があるなと最後まで投げられた。(延長十回は)練習の成果を出すだけなので、自分の中でやってきたことを考えながら。仲間を思って投げた」と振り返った。

 大社は島根県立杵築中時代の1917年第3回選手権大会に甲子園初出場。1回戦で長崎中、準々決勝で長野師範を破り準決勝に進出。愛知一中に2-3で敗れた。

 春センバツでは1983年に1回戦で峡南(山梨)、2回戦で東北(宮城)を破り2勝。準々決勝で池田(徳島)に0-8で敗れた。

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