捕手にファウル直撃→球審合図で駆けつけたのは相手の三塁コーチ SNS称賛の嵐「心遣いがすごい」「高校野球ならでは」

 3回戦で敗れ、肩を落とす霞ケ浦ナイン(撮影・北村雅宏)
 1回、右越えの先制打を放つ滋賀学園・岡田。捕手は霞ケ浦・片見
 4回、適時打を放つ滋賀学園・国仲優星(撮影・北村雅宏)
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 「全国高校野球選手権・3回戦、滋賀学園6-2霞ケ浦」(16日、甲子園球場)

 ベスト8をかけた戦いで両チームの選手、さらに審判の行動にSNSで称賛の声が広がった。

 場面は六回、滋賀学園の攻撃。1死から2番・国仲のファウルが霞ケ浦の捕手、片見の左脇腹を直撃した。

 その瞬間、四方球審はコールドスプレーを持つ三塁コーチャーを手招きし、救護を要請。滋賀学園・渡瀬涼太選手が駆けつけ、コールドスプレーをかけようとした。

 片見は大丈夫と一度は断ろうとしたが、痛がる様子に再び四方球審がスプレーを促し、渡瀬が処置。スプレーをかけてもらった片見はわざわざマスクを取って渡瀬と国仲に2度、3度と頭を下げた。さらに投手の真仲にも手を上げて、待たせたことを謝罪した。

 この3者の様子に、SNSでは「優しい世界」、「対戦相手に対する敬意が感じれて良かった」、「お互いの心遣いがすごくいいですね」、「高校野球ならでは」、「これぞスポーツマンシップの精神」などと、称賛の嵐となった。

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