ソフトバンク・有原がエースの仕事 ドタバタ移動で疲弊していたチームを救う「11時間は寝ました」

 完封で11勝目を挙げ、ウイニングボールを手に観客の声援に応える有原
 完封で11勝目を挙げた有原
 ロッテに勝利し、タッチを交わす有原(左から3人目)らソフトバンクナイン
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 「ソフトバンク4-0ロッテ」(16日、みずほペイペイドーム)

 ソフトバンク・有原航平投手が今季2度目の完封でパ・リーグ最多11勝目を挙げた。9回を103球で投げきり4安打3三振1四球と、ピンチらしい場面は三回の1死二、三塁のみだった。

 自身初のマダックス(100球未満での完封)の可能性もあった。「球数を一応確認しましたけど、(九回先頭の)荻野さんでフォークを引っ掛けてた(結果5球目で遊ゴロ)。ちょっと厳しいなと。でも抑えることが大事。切り替えてじゃないですけど最終回も3人で抑えられたのでよかった」と振り返った。

 前回、前々回と6失点。不甲斐ない投球を続けた中で移籍後初の中5日での完封劇。小久保監督も「今日は有原」と絶賛した。

 特にチームメートは羽田空港からの早朝移動で疲弊していたが、有原は福岡に残留して調整をしていた。「今朝まで11時間は寝ました。みんなの3倍くらい? ロッカーでそういう話になりました」と照れ笑い。チームが苦しいときに最高の仕事をする。まさにエースの投球だった。

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