「ソフトバンク４－０ロッテ」（１６日、みずほペイペイドーム）

　連夜のアベックアーチが初回に飛び出した。まずは２試合連続で３番起用されたソフトバンク・柳町が先制の４号２ラン。「入ると思わなかったけど、いい打ち方だった」。今季初対戦の石川歩のツーシームを右中間テラス席へ。２試合連発は自身初だ。

　絶好調の４番・山川も続いた。カットボールを左翼席へ運ぶ２７号ソロ。１０６試合目で昨季のパ・リーグ本塁打王の数を超えた。「完璧に捉えられた」。自身７年ぶりの１試合３本塁打を放った１５日の西武戦に続く２戦連発で、後半戦は１９戦１３発となった。

　１５日は試合後に埼玉県所沢市から都内へ移動し、午後１１時過ぎに宿舎に到着。台風７号の影響を考慮して１６日早朝の航空機で福岡に戻った。小久保監督も「われわれは寝不足」と苦笑いするが、２時間１２分の省エネ試合で疲れを感じさせなかった。

　今季１４度目の零封勝ちで、９連戦の勝ち越しも決定。２位・日本ハムが敗れたため、優勝マジックも二つ減って「２６」となった。鷹将は「（カードの）初戦を取れたのは大きい」とうなずいた。