青森山田が25年ぶりに8強入り 4番・原田の先制2ランに甲子園騒然「バックスピンかけるように打った」
「全国高校野球選手権・3回戦、青森山田5-0石橋」(16日、甲子園球場)
豪快な一発に聖地がどよめいた。青森山田の強打の象徴、4番・原田が初回に右中間へ先制の2点本塁打。高めの直球を捉え「少し弾道が高いかと思ったが、風に乗って伸びてくれた。鋭くバックスピンをかけるように打った」と会心の一振りを喜んだ。
原田は七回に右中間二塁打を放ち、橋場の二塁打で5点目のホームを踏んだ。チームは鋭い打球を次々と飛ばし、計12安打。2試合で本塁打2本を含む長打9本を記録した。低反発の金属製バットの影響により、各校が単打を重ねて攻める傾向が見られる今大会で、ひときわ目を引く破壊力は冬に培われた。
学校は豪雪地帯の青森市にあり「12月から2月は外で何もできないので、毎日を筋力トレーニングと屋内の打撃練習に充てている」と兜森監督。下半身を中心に鍛え「打球の飛距離が伸びた」という原田を筆頭にスイングスピードが上がり、鋭く振れる打線が育った。
猛打を発揮し、25年ぶりの夏8強。原田は「全員の力を合わせて歴史を塗り替えたい」と、春夏通じて初の準決勝進出へ気合を入れた。