「全国高校野球選手権・３回戦、京都国際４－０西日本短大付」（１７日、甲子園球場）

　８強入りを逃した西日本短大付の西村監督は「忙しい中来てくれた新庄には感謝しかない」と観戦に訪れた同級生の新庄監督へ感謝の思いを明かした。

　試合前に甲子園へ訪れた新庄監督は、記者席後方で観戦する予定だったが、ファンが殺到したためロイヤルスイートへ移動。「試合前に選手がニコニコしながら上を指さして『新庄監督来てる』と。私は気づかなかったが」と新庄監督がいたことで選手の表情が和らいだことを明かした。

　１６安打を浴びながらも４失点と守備では粘りに粘った。１４奪三振を喫しての完封負けだったが、最後までくらいついた。主将の高峰は「上を見て見つけた。みんなテンションが上がって、勝つ姿を見せようと話をした。全力でやれている姿は見せられたと思う」と胸を張った。

　西村監督も「後輩も私も含め頑張った姿を見せられた。５０歳を過ぎてこんな最高な時間はない」と語った。白星は届けられなかったが、全力で戦う姿勢は先輩の目に焼き付いたはずだ。