岡山学芸館 頭部付近へ死球を受けた田井 年下右腕へ白い歯をこぼし大丈夫のジェスチャー ファン感動「当たった直後でえらい爽やかだ」

 4回、死球を受ける岡山学芸館・田井和寿(撮影・北村雅宏)
 4回、マウンドに集まる岡山学芸館ナイン
 4回、死球を受ける岡山学芸館の田井和寿(撮影・石井剣太郎)
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 「全国高校野球選手権・3回戦、岡山学芸館-神村学園」(17日、甲子園球場)

 岡山学芸館の田井和寿内野手(3年)が四回の第2打席で頭部付近へ死球を受けた。それでも相手投手へ笑みを浮かべて大丈夫のサインを送った。

 四回1死、神村学園の2年生右腕・早瀬が投じた初球だった。ストレートが引っかかってしまい、田井の頭部付近を襲った。懸命に背中を向けて回避しようとしたが、投球が直撃。マウンドの早瀬はすぐさま帽子を取って頭を下げた。

 田井は衝撃に一瞬、苦悶の表情を浮かべたが、2年生右腕が謝罪している姿が目に飛び込んでくると、思わず白い歯をこぼして右手を挙げ「大丈夫」のサインを伝えた。その後、臨時代走が送られたが、五回表の守備に復帰。高校野球ファンも「田井くん、当たった直後でえらい爽やかだ…」と書き込むなど、相手への優しさをにじませた瞬間だった。

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