「全国高校野球選手権・３回戦、神村学園７－１岡山学芸館」（１７日、甲子園球場）

　神村学園が１２安打７得点で快勝し、２年連続の８強進出を決めた。無安打だった４番・正林にも今大会初安打が生まれるなど、好材料も得られた一戦だ。

　初回に１点を先制すると、同点の四回には２点を勝ち越した。そしてビッグイニングとなった五回は無死一塁から追い込まれながらも正林が逆方向へはじき返して好機を拡大。その後、タイムリーとスクイズを絡めて一挙４点を奪った。

　シングルヒットだけで１２安打とつなぎの野球に徹した神村学園。投げては２年生右腕の早瀬が１失点完投し、２年連続の８強へ進出した。

　小田監督は「昨年、悔しい思いをして。ここまで勝ち残っているのは、選手が頼もしいですし、めちゃくちゃプレッシャーはありました」と率直な心境を吐露。単打１２本での勝利に「ちょっと１、２回戦長打が出ていたので、低く鋭い打球を」と語り、正林については「ちょっと内容は悪かったですけど、本人も楽になったと思うので。私は信じて彼を起用します」と力を込めていた。