「ソフトバンク２－１ロッテ」（１８日、みずほペイペイドーム）

　約１年ぶりに立った先発マウンドで成長の跡を示した。２年目のソフトバンク・松本晴投手が５回２安打無失点でプロ初勝利。「初回から思い切って腕を振った結果」と白い歯を見せた。

　磨いた直球が走り、チェンジアップなどの変化球も生きた。先頭打者を全て打ち取り、二塁も踏ませない。許した安打は詰まり気味の左前打と内野安打だけだった。

　亜大からドラフト５位で入団し、プロ初先発した昨年８月の楽天戦は四回途中５失点。「細い投手が１５０キロを投げられるのは体の使い方がうまいから」と自身のフォームを見直し、球の強さを追求した。

　チームは九回、１点差に迫られながら９連戦を白星で締め、両リーグ最速で７０勝に到達。優勝へのマジックナンバーも２３とした。小久保監督は「最後はひやひやで、生きているなという感じ」と充実感たっぷりに話した。

　◇松本　晴（まつもと・はる）２００１年２月２４日生まれ。２３歳。大阪府出身。身長１８１センチ、体重８８キロ。左投げ左打ち。投手。樟南高から亜大を経て、２０２２年ドラフト５位でソフトバンクに入団。昨年は１軍で３試合に登板して０勝１敗で防御率７・１１。