神村学園・小田監督、相手の大応援にも「甲子園に魔物はいない」 不調の4番に「大丈夫という心のお守りを持って打席に入れ」と助言し適時打

 2回裏、選手に指示を出す神村学園・小田監督
 7回、神村学園・正林が左前適時打を放つ
 7回、適時打を放つ神村学園・正林輝大(撮影・北村雅宏)
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 「全国高校野球選手権・準々決勝、神村学園8-2大社」(19日、甲子園球場)

 2年連続4強入りを果たした神村学園(鹿児島)の小田大介監督は「3年生を中心に選手たちが頑張った結果。ただ、ここで満足することなく今年はもう1個、もう2個頑張ってみようということでやってきた。まず1回目の決勝戦が終わったという感じです」と大社(島根)との激闘を振り返った。

 初回に先制点を許すと一塁側アルプス席を埋めつくした相手の大応援団が耳をつんざくような大歓声で沸いたが「私の表現的には、甲子園には魔物はいないと思っている」と指揮官。「ああいう状況になったときに自分の心がウワッと圧力が掛かったときに襲いかかるのが多分、魔物。すべて魔物を作り出すのは自分自身の心と思っているので、今こそ、そういうときこそ自分のことを応援してもらっていると、どっしり構えていこうと」。そう選手たちに説いたというが「きょうは想定内でやったが、正直ものすごかった」と率直な感想も漏らした。

 そんな猛烈な圧力の中でも、ナインは3-2の七回に主軸の集中打で一挙4得点。前戦まで3試合で1安打0打点だった4番・正林のチーム4点目のタイムリーから、2連続長打で突き放した。

 「最後は打つべき人が打ってくれたんで」と主砲をたたえた小田監督は「もう俺の言葉だけ信じていけ、と。大丈夫という心のお守りを持って打席に入れ、と言って送り出しました」と助言の内容を明かした。正林は「信じて思い切っていった結果が出てとてもうれしかった」と感謝した。

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