関東第一・高橋 高校通算61号V弾!9年ぶり4強導いた 0-0七回先頭「打てていない時に打つのが4番でキャプテン」

 7回、左中間へ先制ソロを放つ高橋
 7回、左中間へ先制ソロを放った高橋(5)を迎える関東第一ナイン(撮影・伊藤笙子)
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 「全国高校野球選手権・準々決勝、関東第一2-1東海大相模」(19日、甲子園球場)

 関東第一は東海大相模を破り、15年以来9年ぶりの準決勝進出となった。

 曇天を切り裂くようにトランペットソロが鳴り響く。直後、重なるように奏でられた快音。「打った瞬間、入ったなと」。関東第一・高橋徹平内野手(3年)が自信たっぷりに見つめた打球は左中間席へと弾んだ。

 「チームが打てていない時に打つのが4番でキャプテン。体が勝手に反応してくれました」

 一塁側アルプスから流れた「必殺仕事人」のファンファーレが合図だった。0-0の七回先頭。「あ、流れてるなと」。この打席からバットを短く持ち、好機で流れる応援曲を聞いた。プロ注目・藤田が投じた初球チェンジアップを一閃(いっせん)。V撃となる先制ソロを放ち、今夏から始めた「筋肉ポーズ」をナインとともに披露。「最高ですね。感じたことのない(気持ちの)1周でした」と笑顔で甲子園に高校通算61号を刻んだ。

 自ら流れを呼び込んだ。直前の六回の三塁守備では、犠打を試みた藤田の打球を前に出て処理し、二塁へ転送して5-6-4の併殺を完成。「確実に送りたいだろうなと思ったので前に詰めました。あの守備が打席につながった」と納得顔だ。

 今春センバツでは八戸学院光星戦との開幕試合を延長戦の末に敗戦。タイブレークで追加点を与える悪送球を犯し涙した。攻守ともに雪辱を果たし、9年ぶりの4強入り。「自分自身の借りは返せた。一喜一憂せず、次も一戦必勝で戦いたい」。悲願の頂点へ、大黒柱としての仕事をやり抜く。

 ◆高橋 徹平(たかはし・てっぺい)2006年9月19日、17歳。東京都出身。180センチ、92キロ。右投げ右打ち。小学1年から硬式の昭島リトルリーグで野球を始め、昭島市立福島中では西多摩ボーイズに所属。関東第一では1年春からベンチ入り。50メートル走6秒5、遠投100メートル。高校通算61本塁打。

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