関東第一は決勝で散る 背番号1の坂井は涙 決勝史上初の延長十回タイブレークで押し出し四球 今大会自身初の失点

 京都国際戦に2番手で登板した関東第一・坂井
 閉会式を終え、涙を流す関東第一・坂井遼(撮影・伊藤笙子)
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 「全国高校野球選手権・決勝、京都国際2-1関東第一」(23日、甲子園球場)

 決勝史上初の延長タイブレークの末に敗れた関東第一(東東京)の背番号1、坂井遼(3年)が大粒の涙をこぼした。

 0-0の七回から2番手で登板し、九回までは無失点。十回は無死一、二塁からのタイブレークで先頭の代打・西村の左前打で満塁とされると、続く金本に押し出し四球を与えて降板した。その裏、ベンチから大きな声を出して味方打線の反撃を鼓舞したが、あと1点及ばなかった。

 坂井は準決勝までの全4試合にすべてリリーフで登板し、15回2/3を10安打無失点に抑え、15三振を奪っていた。この日は3回0/3を2安打2失点(自責点0)だった。

 試合終了直後は涙はなかったが、相手の校歌を聞き、一塁側アルプス席の応援団にあいさつすると涙をこらえきれなかった。

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