初Vの京都国際 強力2枚左腕が躍動 先発の中崎「最後も2人でマウンドを守り切ろうと。(十回は)西村を信じて見守っていた」

 「全国高校野球選手権・決勝、京都国際2-1関東第一」(23日、甲子園球場)

 春夏を通じて初の決勝に進んだ京都国際(京都)が関東第一(東東京)との決勝史上初の延長タイブレークにもつれた熱戦を制し初優勝を果たした。

 京都国際は左腕2人のリレーで関東第一打線を1点に封じた。背番号1の左腕、中崎琉生(3年)が先発し、9回を4安打無失点。三回までは一人の走者も許さない力投で、流れを引き寄せた。

 延長十回無死一、二塁のタイブレークでは、中崎の代打で西村一毅(2年)が左前打。この回の2得点につなげた。

 その裏、2番手でマウンドに上がった西村は無死一、二塁から相手の反撃を1点に抑えた。最後は一打逆転サヨナラ負けの2死満塁のピンチで、相手打者を空振り三振に仕留めた。

 甲子園での全6試合は中崎と西村の2人でマウンドを守った。小牧憲継監督は「本当にこの2人ありきのチーム。とにかく守って守って、耐えて粘ってというチーム。苦しい場面が何度もあったが、2人で競い合って投げ切ってくれたと思う」と称賛した。

 準決勝の青森山田戦は先発で4回3安打2失点だった中崎は「自分がふがいないピッチングをしてしまったが、チームのみんなが助けてくれて決勝の舞台で、自分がマウンドに上がれた。恩返しの気持ちでマウンドに立とうと思った」という。この日の投球は「丁寧に低く集められたと思うので100点」と自己採点。「2人で春からマウンドを守ってきて、最後も2人でマウンドを守り切ろうと言っていた。西村を信じて見守っていた」と十回の西村の投球を振り返った。

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