関東第一・坂井はプロ志望も「もうちょっと監督さんと話して」全5試合で救援「自分のせい。でも悔いはない」

 閉会式を終え、涙を流す関東第一・坂井遼(撮影・伊藤笙子)
 7回、京都国際・奥井をファーストゴロに打ち取る関東第一・坂井遼(撮影・石井剣太郎)
 力投する関東第一・坂井遼(撮影・石井剣太郎)
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 「全国高校野球選手権・決勝、京都国際2-1関東第一」(23日、甲子園球場)

 関東第一は延長タイブレークの末に初の優勝を逃した。七回から2番手で登板したプロ注目のエース・坂井遼(はる)投手(3年)は、延長十回タイブレークで先頭にバスターを決められて無死満塁のピンチを招き、次打者には全球直球で勝負も先制の押し出し四球を与え降板。「悔しいです。自分のせい。でも、全力を出し切ったので悔いはないです」とすがすがしい表情で振り返った。

 今大会では全5試合で救援登板し自己最速を更新する151キロを記録するなど成長を遂げてきた。この試合で自身初失点となったものの、タイブレークの走者のため自責はつかず、計18回2/3を投げて防御率0・00という成績で終えた。

 女手一つで育ててくれた母・一恵さんに対しては「優勝を届けたかった。でも、全力で投げられていない姿は見てほしくなかったので、全力で投げられたことが良かった。ありがとうと伝えたい」と感謝。高校野球の節目を迎え「自分の何もかもが変わった、人生が変わった3年間。高校野球でやってきたことを生かしていきたい」と振り返った。

 以前からプロ志望の意思を示していた右腕だが、「志望届けを出すか出さないかを、もうちょっと監督さんと話そうと思います」と明言はせず。試合後はUー18高校日本代表に選出されたことが発表された。

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