好守連発の遊撃手、関東第一・市川歩は大学進学へ 同校OBの兄は2大会制覇の大学侍ジャパン右腕
「全国高校野球選手権・決勝、京都国際2-1関東第一」(23日、甲子園球場)
甲子園で好守を連発した今大会屈指の遊撃手、関東第一・市川歩内野手(3年)は大学へ進学して野球を続けると話した。
決勝の舞台でも、何度もチームを救うプレーを見せた。二回2死では、二遊間を抜けようかという打球を腕を伸ばして捕球し、一回転して一塁へ正確な送球。「打球が飛んだ瞬間に観客とかぶっちゃって見えなかったんですけど、何とか追いつけました。アウトにできて気持ち良かったです」と振り返った。三回2死一、二塁のピンチでは緩いゴロに猛ダッシュしてランニングスロー。一塁へヘッドスライディングした打者走者を間一髪でアウトにした。
「守備だけは誰にも負けたくない。(準Vは)悔しかったですけど、ファインプレーもできて、やり切ったと思います」と試合後も晴れやかな表情。「今後は大学野球が待っている。守備はこのままで、バッティングを良くしたい」と、先を見据えた。
兄も同校OBで、1年時の2019年夏に背番号11で甲子園出場を果たした日大・祐(たすく)投手(3年)。大学日本代表にも選ばれており、7月上旬に行われた「プラハベースボールウイーク」(チェコ)と「ハーレムベースボールウイーク」(オランダ)の2大会で優勝を飾っている。
実はこの日が兄の誕生日。甲子園期間中もよく連絡が届いていたといい「優勝の報告をしたかったですが、自慢はできると思います」と聖地での“兄超え”に誇らしげな表情を見せた。