サイ・ヤング左腕、ロッテ・カイケル、7回3安打無失点 来日初星お預けも、老かい投球でオリックス打線を手玉

 3回を投げ終え、表情を和らげてベンチに戻るカイケル(撮影・中田匡峻)
 力投するカイケル(撮影・中田匡峻)
 力投する先発投手のカイケル(撮影・中田匡峻)
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 「オリックス-ロッテ」(23日、京セラドーム大阪)

 サイ・ヤング賞左腕、ロッテのダラス・カイケル投手(36)が来日2度目の先発マウンドに上がり、7回94球を投げ、3安打5三振無失点で降板。味方の援護がなく来日初勝利はまたもお預けとなったが、老かいな投球でオリックス打線を手玉に取った。

 初回、先頭打者を遊失で出したが、自らの牽制球で走者を誘い出し、ピンチの芽をつんだ。二回以降も打者の手元で微妙に変化する投球でオリックス打線をほんろう。四回には四球と安打で無死一、二塁のピンチを背負うも、落ち着いて後続を打ち取った。

 五回も先頭打者を安打で出したが、三振ゲッツーでピンチを未然に防ぐと、六、七回は安打を許さなかった。

 来日初登板となった17日のソフトバンク戦では初回に2点こそ許したものの、二回以降は打たせて取る本来の投球で追加点を許さず、5回3安打2失点。勝敗はつかなかったものの、メジャーリーガーの片りんを見せていた。

 カイケルは2012年にアストロズでメジャーデビュー。15年には、20勝8敗で最多勝を獲得し、サイ・ヤング賞に輝いた。今季はブルワーズでプレーしていた。メジャー通算成績は103勝92敗、防御率4・04。

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