日本ハム・北山が復活の5勝目 疲労骨折の離脱は「悔しかった」京都国際監督は高校の先輩「僕も負けないように」

 ヒーローインタビューを終え、ポーズを決める(左から)上川畑、北山、浅間(撮影・中島達哉)
 お立ち台で「さいこうきでーす!」と叫ぶ北山(右)=撮影・中島達哉
 勝利をあげ、北山(57)を迎える新庄監督(撮影・中島達哉)
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 「日本ハム6-1ソフトバンク」(24日、エスコンフィールド)

 日本ハムが中盤までの接戦から終盤に突き放して快勝。前夜の5点差大逆転負けのリベンジを果たし、貯金を新庄政権最多タイの12に戻した。新庄監督は「北山君、2億点満点。安定感、めちゃくちゃあったしね」と8回3安打無失点、自己最多タイの10三振を奪って5勝目を挙げた先発の北山を絶賛した。

 北山は序盤は最速154キロの直球主体にフォーク、カーブを効果的に配球。中盤からは変化球を軸に投げ分けた。初回三者三振の立ち上がりから、リーグ屈指の主軸3人を無安打に抑えて0を並べた。久々のお立ち台。「僕の下の名前は亘基(こうき)っていうんですけど今日はチームが勝って最亘基(さいこうき)です!」と声を張り上げた。

 6月4日の広島戦(マツダ)以来の勝利だった。その試合の翌日、アクシデントに襲われた。「左足がパキっていった」。激痛も走り、診断結果は左足中指の疲労骨折。「ショックでしたね。今まで折れたことないんで、でも正直悔しかったです」と振り返る。

 リハビリ期間で体の使い方を見つめ直した。トレーニングで意図的に体重を1キロ増やし「しっかり体重移動とか体全体で重みを使って投げる感覚がより出しやすくなった」と明かす。復帰登板となった8月16日のオリックス戦でもレベルアップした投球で5回無失点。そしてこの日も安定感抜群の投球で、久々の勝ち星を挙げた。

 新庄監督は「もっとできると思っている。疲労骨折は仕方ない。悔しかったでしょうけど、きょうもこの間もいいピッチングをしてくれた。エースになれるピッチャーだっていうのは1年目から思っていた」と目を細めた。

 甲子園優勝の京都国際・小牧監督は、京都成章高の先輩にあたる。「プロ入りするにあたってお祝いを頂いたりして身近な方だったので、元気をもらいましたし、負けてられないなっていう気持ちになりました」と優勝決定時に話していた。この日は「僕も負けないようないいピッチングできたんで、引き続きまた頑張りたいなと思います」と誓っていた。

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