オリックス 10戦連続2失点以下 球団83年ぶりの快記録 強力投手陣で大逆転CSへ
「オリックス2-0ロッテ」(25日、京セラドーム大阪)
オリックスは完封リレーを完成させ、驚異的な記録が生まれた。2リーグ分立後は初で、1リーグ制時代を含めると球団では1941年以来83年ぶりとなる10試合連続2失点以下。抜群の安定感を誇る投手陣が、カード勝ち越しに導いた。
先発のアンダーソン・エスピノーザ投手が4四死球を出しながらも、6回4安打無失点。2番手で七回から登板した吉田輝星投手が三者凡退に抑え、チームは直後の攻撃で、太田の適時二塁打などで先制に成功した。
2点リードの八回は山田修義投手、九回はアンドレス・マチャド投手がきっちり締め、中嶋監督は「後から投げた3人がしっかり放ってくれました。そのピッチングに感謝します」とうなずいた。
マチャドは「アニマル超え」の球団新記録を打ち立てた。今季20セーブ目を挙げ、阪急時代の86年・アニマルが持つ球団外国人最多の19セーブを上回った。
「右肘の張り」で離脱した平野佳に代わり、5月上旬から守護神を担うマチャド。後半戦は登板した11試合、全て無失点と快投が続く。「自分が新記録ということも知らなかった。これからも続けていけるように」と投げたがりの助っ人は、満面の笑みを浮かべた。
3位・ロッテと再び7ゲーム差としたオリックス。大逆転CS進出を目指す中、指揮官は「本当に一つずつ最後まで勝っていって、というのをやるしかない」と語気を強めた。残り29試合。一戦必勝の戦いが続く。