ソフトバンク・モイネロが10勝目 規定投球回にも到達 観戦のキューバの大先輩・デスパイネさんに「サビシイヨ」と日本語で呼びかけ
「ソフトバンク3-1オリックス」(27日、みずほペイペイドーム)
ソフトバンクのモイネロ投手が序盤は苦しみながらも6回1失点と好投し、今季10勝目を挙げた。また、今季の規定投球回である143回にも到達した。
防御率リーグ1位を誇る左腕だが、初回に押し出しで先制を許した。立ち上がりの二回までに62球を費やしたが、「しっかりゾーンに投げていこうと切り替えられた」と三回から六回までは1人の走者も出さないパーフェクト投球を見せた。
来日8年目の左腕。昨季までは名リリーバーとして活躍し、先発転向1年目での2桁勝利には満足そうな様子。小久保監督も「本人は『ゴメンナサイ、ゴメンナサイ』ばかり言ってたけど、それでも1失点。今年は中6日ではなく間隔を空けて使わないといけないと覚悟していたけど、ここまでローテの軸として回ってくれている。想像以上にやってくれている」と称賛の言葉が止まらなかった。
また、この日はスタンドに、キューバ出身の大先輩でかつてソフトバンクで共にプレーしたアルフレド・デスパイネさんが観戦に訪れていた。モイネロはお立ち台のヒーローインタビューでその存在について水を向けられてから気づき、笑顔で手を振り「寂しいよ」と日本語で呼びかけた。その後、球場選手通路で再会を果たし、熱い抱擁を交わしていた。