「ヤクルト２－５巨人」（２７日、神宮球場）

　今季何度も見たような初回の光景だった。ヤクルトは先発・吉村が死球から乱れ、３失点の立ち上がり。これには高津監督も「野球は２回から始まるんじゃなくて、初回から始まるので」と嘆いた。今季ワーストを更新する借金１６に、神宮での巨人戦は１勝７敗と苦しみがまた色濃くなった。

　今季ケガなくローテーションを守っているだけに「休まずここまで来てるわけなんで、多少の疲れはある」とかばいつつも、毎週露呈する課題から目はそらさない。２０日にも初回３失点で敗戦。同じやられ方に「何か変えないと」と嘆きは止まらなかった。

　この経験を生かすも殺すも吉村自身だ。高津監督は「精神的な見えない部分もあるのかなと思いますけど、くじけていたらね、体も、心も強くなっていかないとチームを支えていく１人になれない」と強く願った。