巨人 モンテス起死回生の来日1号も空砲 阿部監督「収穫」一敗
「巨人3-4ヤクルト」(3日、京セラドーム大阪)
土壇場に待っていたドラマが、敗戦のショックを軽減させた。巨人は3点を追う九回2死二、三塁。モンテスがヤクルト・小沢から起死回生の同点3ラン。来日1号で試合を振り出しに戻した。執念の攻撃で今季16度目の延長戦突入。大勢が十回に勝ち越し打を許して首位再浮上は逃したが、勝利への執念を一丸で体現した。
この回、1死から秋広が粘って12球目を選んで四球で出塁し、丸が二塁打でつないだ。浅野は浅い右飛に倒れたが、ここで打撃好調のモンテスが打席に入った。「もう一発を狙っていたよ」と、1-1から3球目の真ん中に入ったフォークをすくい上げた。
「同点ホームランを来日初という形で飾れたのはよかった。ただ、チームが勝てたら、もっとよかったかなと思うね」
一転して逆転勝利のムードが漂う中、大勢が15試合ぶりの失点で2敗目。指揮官は「そんな時もある」と一言。3点差でケラー、同点で守護神投入での競り負けに「あそこまで持ってこられたというのを大きな収穫として明日につなげてもらいたい」とうなずいた。首位・広島も負け、ゲーム差は0・5のまま。終盤の勢いと反省を糧に次戦に向かう。