中日・田中幹也 前夜右足に死球を受けた阪神・前川に声をかける優しさとスポーツマンシップ

 「阪神-中日」(4日、甲子園球場)

 試合開始前に両軍選手に花束が贈呈された。阪神からは前川、中日からは田中がベンチを出て本塁付近に並んだが、その際、田中が右足に手をやりながら、前川に向かって大丈夫?と問いかけるシーンがあった。

 前川は3日の中日戦の六回、高橋宏のカットボールが右足に直撃する死球を受け、苦悶の表情を浮かべて一塁に向かっていた。前川は8月24日の広島戦でも右足すね付近に死球を受け、その後3試合を欠場するなど、リーグ最多の9死球と受難続き。

 田中は前夜の試合に「7番・二塁」でスタメン出場。守備位置から痛みに耐える前川の姿を見ていたこともあるが、一夜明けて相手選手の患部の状態を気遣う優しさとスポーツマンシップ精神が表れた場面だった。

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