日本ハム・新庄監督は大逆転劇に鼻高々「どうですか?この感動を与えるチーム」ミラクルVに色気「1%の可能性あれば」
「ソフトバンク5-8日本ハム」(4日、みずほペイペイドーム)
日本ハムが九回に一挙6点を奪い、首位ソフトバンクに大逆転勝ちした。敵地で連勝。3位ロッテとのゲーム差を4とし、本拠地でのCS開催に大きく前進した。
ドラマは3点を追う九回に待っていた。先頭・松本がソフトバンク・松本裕から四球を選んで出塁。アクシデントか、松本はわずか5球で交代となると、代わったルーキー大山凌に襲いかかった。
1死一塁から代打・浅間、途中出場の田宮、9番・石井の3連打で1点差。さらに1死一、三塁から、万波の遊ゴロの間に同点とした。
代わった岩井から水谷が左前適時打を放ち、ついに逆転。さらに清宮は11号2ランを放ち、一挙6得点のビッグイニング。敵地は静まりかえり、首位独走のソフトバンクに連勝した。
試合後、新庄監督は就任3年目で成長を遂げた選手たちの姿に、鼻高々の様子。「どうですか!?この感動を与えるチーム。ええ?最後まであきらめない。カッコ良かったね。うわあ。びっくりした」と大逆転劇に誇らしげだった。
逆転の雰囲気も感じていたという新庄監督。「山本君良かったねえ」と七回からの2イニングをピシャリと抑えた右腕を絶賛。先発で5失点の山崎についても、「抹消して一回リフレッシュして。温泉でゆっくりしてもらって、大事な時に戻って来てもらう」とフォローを忘れなかった。
ソフトバンク戦は4連勝とし、「相手チームの気持ちの面では、ファイターズは嫌だなあとさせたこの2戦」と納得の様子。残り22試合、9ゲーム差で現実的に逆転は厳しいが、ミラクル優勝にも色気をのぞかせ、「(ゲーム差が)一桁になりましたか。(可能性は)1%だったけど、2、3になった?1%の可能性あれば、不可能はない。残りの99%を楽しんでやっていけば、その1%を掴める」と大きくうなずいた。