巨人・阿部監督が激怒 初回からミス連発で大敗 今季2度目の会見拒否 広島も負け首位で10日から“鬼門”マツダ3連戦

 「巨人0-8DeNA」(8日、東京ドーム)

 ミス、ミス、ミスの敗戦に、巨人・阿部慎之助監督も怒りを隠せなかった。試合後は今季2度目の会見拒否。3失策がいずれも失点につながり、打線も覇気なく18度目の完封負けを喫した。残り20試合を切った中、首位争いの流れを失いかねない大敗。無言を貫いた姿が、ナインへ送った強いメッセージだ。

 サヨナラ勝ちの勢いを持って臨んだはずが、連勝を狙った一戦の大勢は初回に決した。先頭・梶原の三ゴロを岡本和が一塁悪送球。先発のメンデスがリズムを崩すと、蝦名の打席で一塁けん制が悪送球になった。試合開始わずか3球で2失策。傾いた流れは止まらない。

 四球後、1死を挟んでオースティン、牧に適時打を浴びるなど3失点。さらに連続四球で1死満塁とし、表情に怒気を含んだ阿部監督が交代を決断した。試合後、2軍降格が決まった助っ人は「自分の責任」と猛省。打線もつながりを欠いた。下位打線に秋広、中山、浅野と若手を起用。指揮官に代わって二岡ヘッドコーチが意図を明かした。

 「監督も、若い選手を使いたいということで思い切っていきました。彼らもファームでは、対戦していましたからね」

 DeNAの先発は2年目の吉野。背中の違和感を訴えた大貫に代わり、6日に2軍から代役先発が決まった。痛恨の敗戦にはなったが、2位の広島も敗れ首位をキープ。10日からは「鬼門」マツダで首位攻防3連戦に挑む。主砲の岡本和は「また頑張ります」と、短い言葉に決意を込めた。シーズンを占う天王山。無言のゲキを力に変えたい。

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