ＤｅＮＡ・東克樹投手（２８）が９日、先発予定の１０日の阪神戦へ向け、神奈川・横須賀市内で最終調整した。２差で追う３位・阪神との直接対決。大逆転Ｖ、そしてＣＳ圏内進出へ命運を握る３連戦となるが、「チーム全員が気合入ると思いますし、まずはそのアタマをしっかり取ることが重要」と必勝を誓った。

　今季の対阪神戦は２勝０敗、防御率２・３５。前回対戦の８月２８日の登板では、先制を許しながらも７回２失点で今季１１勝目を挙げている。今回は敵地甲子園に乗り込むが「今永さん（現カブス）は応援歌を歌ってましたけど、自分も阪神の応援歌好きなので。心の中で歌いますよ。自分が応援されるような気持ちで」と、プレッシャーの中に心の余裕を持って臨む。

　とはいえ、阪神打線に細心の注意を払う。佐藤輝について「一発がありますし、シーズン序盤に比べ、スイング自体も軽く振っているけどしっかりミートするようになってきている」と警戒。青柳との投げ合いにも「粘って粘って投げたい。自分も打席に入ったら野手と同じなので、そういった面で何かしら貢献したい」と意気込んだ。

　昨季８月から３２試合連続でクオリティースタート（ＱＳ＝先発で６回以上、自責３以下）を継続中。３タテすれば虎と順位が入れ替わる正念場の戦いで、エースが弾みをつける。