オリックス・T-岡田、引退会見は涙なし「この野球人生は本当に幸せだった」 恩師の阪神・岡田監督からは「お疲れさま、よう頑張ったな」

 オリックスのT-岡田外野手(36)が10日、京セラドーム大阪で引退会見に臨んだ。2005年高校生ドラフト1位で入団し、オリックス一筋。プロ19年間を振り返り「この野球人生は本当に幸せだったと思います」とすっきりとした表情を見せた。

 昨年、福良GMに「もう1年させてください」と話をし「今年1年結果が出なければ、ユニホームを脱ごうという思いで臨んだシーズンだった」と不退転の決意で臨んでいたことを明かした。

 高卒5年目の10年に33本塁打を放ち、自身初の本塁打王を獲得した。「T-岡田」として戦った1年目。当時の恩師だった岡田監督(現阪神監督)にも連絡を入れ「お疲れさま、よう頑張ったな」と声をかけられたそうだ。

 その言葉を受け「監督されている時にはそんなにしゃべったことがないんですけど、そう言ってもらえるだけで19年間、しんどいこともすごく多かったけど報われた感じはありました」と感謝の思いを口にしていた。

 会見の最後には後輩の杉本、西野がサプライズ登場。2人から「Tさん、19年間お疲れさまでした!!」と伝えられ、屈託のない笑みを浮かべていた。今後は球団からポストを用意される可能性が高いが「少し、19年間走り続けてきた体をゆっくりして休めてこれからのことをしっかり考えて、オリックス・バファローズに19年間お世話になったので、どういう形になるか分からないですけど、力になりたいと思いますし、まだまだ僕も人として成長していけたら」と話した。

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