日本ハム・伊藤が粋な配慮「ハッピーバースデー」演奏終わりを待って投球「その中で投げたら失礼かな」新庄監督も絶賛「ジーンとしました」

 「日本ハム1-0西武」(10日、エスコンフィールド)

 日本ハムの伊藤が今季3度目の完封で自己最多、リーグトップの12勝目を挙げた。

 初回1死三塁、三回1死一、二塁でともに2者連続三振。八回1死一塁での投前への小飛球となったバントはワンバウンドさせて併殺に仕留めた。被安打4、10奪三振。圧巻の114球。「今年いちばん良かった。支配的なピッチングがきた」と振り返った。

 粋な計らいを見せたのは、三回の先頭打者、野村の打席。この日誕生日を迎え、西武応援団から「ハッピーバースデー」が流れた時だった。伊藤はプレートを外して、演奏が終わるのを待ってから、ボールを投じた。

 「きょう僕の中でスタメン予想ではなかったので把握していなかったんですけど、はい。(ハッピーバースデーが)聞こえた瞬間、外そうかなと。1年に1回の日なので」と明かした。相手スタメンの誕生日については「一応チェックして。その中で投げたら失礼なのかなってあるので」と話した。

 新庄監督もこの配慮に笑顔。「きょう嬉しかったのは、伊藤君が野村君の時にハッピーバースデーの音楽が流れて、プレートを外して、終わるまで待っていたっていう、そういうファンサービスというか、相手をリスペクトしながらやれるチームになったってことにジーンとしましたね」と喜んでいた。

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