阿部巨人 ベテランパワーで堅首 2番坂本先制V弾 采配ズバリ 5回菅野の代打で秋広が適時打

 6回、生還した門脇を出迎える阿部監督(右)
 1回、先制ソロを放つ坂本
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 「広島1-6巨人」(10日、マツダスタジアム)

 好不調ではなく、今季の成績でもない。優勝争いの最終盤で巨人・阿部監督が信じたのは経験と実績だった。中8日で先発の菅野智之投手が5回無失点で試合を作り、106日ぶりに2番で起用した坂本勇人内野手が先制アーチ。長くチームを支えた2人に命運を託し、首位攻防戦の初戦を快勝で飾った。

 試合開始3分後の先制弾に、赤く染まった球場に悲鳴が響く。森下に対して1ボールから2球目、坂本が高く浮いた145キロをフルスイング。8月25日・中日戦以来の一発で、決勝2ランで制した同戦の先発も菅野だった。エースと主軸。長くチームを支えてきた2人には意地があり、絆がある。

 「初戦を取ることができたのは本当にデカいし、明日も大事。これから全部大事になってくる」

 坂本は三回にも左前打を放ち、今季は森下に12打数6安打、打率・500と相性は抜群だ。終盤で光る勝負強い打撃。ここに阿部監督の信頼がある。打順組み替えが奏功すると、采配でも迷いなく動いた。六回2死一、三塁の好機で5回57球、わずか1安打の菅野に代打・秋広を起用。貴重な追加点を適時打で奪った。

 「今日は、ここでいこうと決断した。勝ちパターンの投手を信頼してね」と阿部監督。以降は5人の小刻みな継投でつなぎ、今季1勝4敗2分けのマツダで勝ち切った。「今日は今日でよかったけど、また明日。明日勝てるように」と指揮官。采配に込めた勝利への執念。鬼門突破で、いよいよVムードが高まってきた。

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