DeNA・牧 史上5人目快挙弾 新人から4年連続20号「まだまだ更新していきたい」 阪神と2差「明日も負けられない」

 「阪神3-4DeNA」(11日、甲子園球場)

 節目のアーチが、執念の勝利をたぐり寄せた。一回1死、DeNA・牧は左翼席へ先制の今季20号ソロ。新人から4年連続20本塁打は、清原和博、原辰徳、有藤通世、石井浩郎に続く史上5人目の快挙だ。主将の快音が号砲となり、3位・阪神とのし烈な接戦を制した。

 「先制点となるホームランが打てましたし、20号という形として結果が出たので良かったかなと思います」。村上のフォークを完璧にとらえた一撃。牧は会心の笑みを浮かべた。2番に起用され2安打1打点。前夜の敗戦を払拭(ふっしょく)すべく、バットで鼓舞した。

 今や球界を代表するスラッガーのひとり。本塁打へのこだわりについて「打てればチームもノリますし、試合にも勝てるチャンスがある。だから打ちたい。狙って打てるタイプではないですが、1本ずつ積み重ねていきたい」と口にする。そうそうたる顔ぶれとともに名を連ね「光栄ですし同じ記録を作れたのもうれしい。まだまだ更新していきたい」とアーチストとして歩み続ける。

 阪神とのゲーム差を2に縮め、広島が敗れたため自力優勝の可能性も復活。牧は「1点差のゲームを守り切った。また明日も負けられない。こういう試合を続けていきたい」と力を込めた。

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