ヤクルト・村上“特別な日”に26号先制弾 引退表明の師匠・青木への恩返し弾「すごくうれしかった」

 「ヤクルト7-2巨人」(13日、神宮球場)

 手に残る「完璧」な感触に、ヤクルト・村上宗隆内野手はゆっくりと駆け出した。右手を空に突き上げると、大歓声が背中を押す。「今日は特別な日。勝ちたいなという思いで、この先制点が取れて、すごくうれしかったです」。師匠・青木への恩返し弾。引退表明日に、大勝で花を添えた。

 初回1死一、二塁で巡ってきた好機だった。カウント1-1からの3球目、直球をフルスイングではじき返す。白球はバックスクリーンへ消え、26号3ランで試合を大きく動かした。今季71打点で巨人・岡本和を抜き、独走し始めた本塁打とともにリーグ二冠になった。

 一時代を築いてきた希代のヒットマンがユニホームを脱ぐことを決断した。村上は1年目のオフから6年連続で、青木と合同自主トレに励んで急成長を遂げた。練習前には万感の思いが止まらず号泣。「プロに入って一から野球というものを教えていただいた。本当に特別な人です」と感謝の思いは尽きない。

 打撃不振で苦しんだ6月。打撃コーチと一緒に寄り添ってくれたのも青木だった。後輩思いの先輩へ、“弟子たち”もそろって快音を響かせた。高津監督も笑う。「青木組、組員いっぱいいるから。みんなが活躍して、ノリ(青木)もうれしいんじゃないですか」。3連勝で5位・中日に0・5差。これまでお世話になった7年間の感謝を伝える時間はまだ残されている。

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