ヤクルト村上 驚愕155メートル弾「完璧でした」 高津監督も「どこまでいった?」「1番飛んだかも」

 「巨人1-4ヤクルト」(14日、東京ドーム)

 打球の終着点を、ヤクルト・村上宗隆内野手(24)自身も最後まで見ることはできなかった。推定155メートルの飛距離に、敵地はどよめくしかない。「(今までに)ないと思う、完璧でした」。白球は天井をかすめながら右翼上にある看板を通過。最上部から照らす照明付近まで飛ばす、まさに“驚弾”で度肝を抜いた。

 2点リードの六回だ。1死で打席に入ると、初球をフルスイングで捉えた。連弾で続いたオスナも「村上ほど飛距離は出なかった」と笑うしかない衝撃の一発。27号ソロを放ち、「やるべきことをやれているので」と直近5戦で4発と本来の姿を取り戻しつつある。

 苦しんだ8月、連日の早出練習で「とにかくセンター返しを意識して」とバットを振り込んだ。ロングティーを練習に取り入れた日もある。増える練習量に、過酷な夏場の気温。練習後には水風呂で疲労回復に務め、毎日グラウンドに立った。

 衝撃的なアーチに、高津監督も「どこまでいった?」と興味津々。「見たことないかな。1番飛んだかもしれない」。高津史上ナンバーワンの称号も手にした主砲が、また観衆の度肝を抜く。

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