オリックス 延長戦に敗れ5連敗 好投の宮城を見殺し→4時間超えの延長十二回にミスから自滅3失点 打線もつながらず

 7回、今宮をセンターフライに打ち取った宮城(撮影・石井剣太郎)
 10回、三ゴロに倒れる太田(撮影・石井剣太郎)
 10回、空振り三振に倒れる福永(撮影・石井剣太郎)
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 「オリックス0-3ソフトバンク」(15日、京セラドーム大阪)

 オリックスが延長戦の末に敗れ、5連敗で借金は「11」にふくらんだ。残りは13試合で昨季王者が早々とシーズン負け越しが決まる危機に直面した。

 延長十二回、ミスからピンチを広げると、バッテリーエラーも重なって一挙3失点。試合時間が4時間を超えての複数失点に本拠地は重苦しいムードに包まれた。

 延長十一回に吉田輝星が1死一、三塁のピンチを招きながらも、一塁走者の周東を牽制球で刺すなどして無失点。ここで試合の流れは変わるはずだった。しかし無死一、二塁から西川、セデーニョが走者を進められずに凡退。代打・西野も遊飛に倒れてサヨナラの好機を逸していた。

 最優秀防御率のタイトル獲得に望みがある先発・宮城は8回4安打無失点と好投し、防御率1・96。2度の満塁のピンチを粘った。三回は2死満塁で山川と対戦し、一邪飛。何度もグラブをたたいて喜んだ。次は100球台に到達した七回。2死満塁から今宮と勝負し、中飛に仕留め、なんとか無失点で乗り切った。

 現在、パ・リーグ防御率1位はソフトバンク・モイネロの1・89。宮城は残り23回と1/3を投げれば規定投球回数に到達する。残り3回登板予定となっているだけに、逆転でのタイトルを狙う。

 この日、今季限りでの現役引退が発表されたオリックス・比嘉幹貴投手を昇格させた。試合前は宮城や山岡ら投手陣と談笑する姿も見られた。

 球団を通じて比嘉は「球団からは記者会見や引退セレモニーの打診もいただきましたし、本来であれば、皆さまの前で直接お伝えすべきところではありますが、私自身、そういったことが本当に苦手な性分であり、こうして球団や報道を通じてのご挨拶となることをお許しください、15年間、本当にありがとうございました」とコメントしていた。

 打線は相手先発・大津に苦戦した。初回は太田が左前打、二回は高卒2年目の内藤がプロ初安打とする左翼フェンス直撃の二塁打を放った。ただ、三回から七回までは無安打と全く攻略できず、好投の宮城を見殺しにしてしまった。

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