中日・石川昂が球審に注意されてバットを交換 次の球を三塁内野安打 端から18インチの制限を超えて松ヤニが付着か
「巨人-中日」(15日、東京ドーム)
中日・石川昂が球審の西本審判に注意され、バットを交換する場面があった。0-0の二回、先頭で打席に立つと、初球を強振して左方向へファウル。ここで西本球審がバットをチェック。石川昂はベンチに戻って交換した。2球目を三塁強襲の内野安打とした。
石川昂が当初持っていたバットはグリップの上部に茶色の滑り止めがベットリとついていた。西本球審が打席でバットのチェックした際は、幅17インチ(43・2センチ)のホームベースの上にかざしてその範囲を確認するような動作があった。テレビ中継で解説を務めた福留孝介氏は「松ヤニですね。たぶん松ヤニを上までつけすぎているという(注意ではないか)」と指摘した。
公認野球規則3・02「バット」には「(c)バットの握りの部分(端から18インチ(45・7センチ))には、何らかの物質を付着したり、ザラザラにして握りやすくすることは許されるが、18インチの制限を超えてまで細工したバットを試合に使用することは禁じられる」とあり、【原注】として「パインタールが18インチの制限を超えて付着していた場合には、審判員は、自らの判断や相手チームからの異議があれば、バットの交換を命じる。制限を超えた部分のパインタールが取り除かれた場合だけ、打者は以後その試合でそのバットを使用することができる。」と記されている。
石川昂は松ヤニがついていないバットに交換して打席に戻り、2球目を内野安打とした。