引退試合の西武・金子侑司が左翼守備でファインプレー フェンス際の左飛をスライディングで好捕 場内に大歓声
「西武-ロッテ」(15日、ベルーナドーム)
引退試合に臨んだ西武・金子侑司外野手(34)が「1番・左翼」でスタメン出場。八回の守備で左飛をスライディングキャッチする好プレーを披露し、場内の大歓声を浴びた。
6-1の七回1死、ロッテ・藤岡の打球は左翼線上への飛球となったが、快足を飛ばした金子侑が足から滑り込みながら捕球。ファウルゾーンのフェンスにぶつかる寸前で帽子を飛ばして立ち上がると、髪をなびかせて満面に笑み。場内の西武ファンが熱狂した。
金子は四回の守備は中堅に、五回の守備から右翼に回り、六回からは再び左翼に戻った。
打席では初回の第1打席でロッテ先発・佐々木朗希に全球直球勝負を挑まれ、フルカウントからの6球目、156キロに二ゴロに倒れた。三回無死一塁での第2打席はフルカウントからの6球目、156キロにハーフスイングの空振り三振。五回は先頭で154キロに中飛だった。七回1死二塁での第4打席は、2番手の吉田の前に痛烈な投ゴロに倒れたが、飛び打者走者が挟殺される間に自身は二塁へ到達。源田の右越え2ランで生還した。
八回2死満塁で巡ってきた第5打席では左前へ抜けそうな痛烈な打球を放ったが好捕され、遊直に終わった。
試合前に臨んだ引退会見で金子は、最後の試合で佐々木と対戦することになり「勘弁してくれよ、という感じ」と苦笑い。「巡り合わせ的には逆に持っているのかな。1打席目から「はやっ」て言っちゃうかもしれないけど、精いっぱい自分のプレーをして1本打てたら」と意気込んでいた。
金子は1日に今季限りで現役を引退すると発表。この日、引退選手・特例で出場選手登録され、6月1日・巨人戦以来の出場となった。