西武ドラ1武内 あとアウト6つで完全試合逃す 八回先頭ソトに左前打許す 「狙っていた」ちょっと悔いもプロ初完封
「西武1-0ロッテ」(16日、ベルーナドーム)
西武のドラフト1位・武内夏暉投手があとアウト6つで完全試合の夢が絶たれた。八回先頭のソトに左前打を打たれた。
七回までは完全投球。快挙を期待する雰囲気も漂い、球場がざわつき始めた。0-0で七回裏の攻撃では1死三塁の好機だったが、無得点に終わっていた。そして八回、先頭ソトにこの試合初めて3ボール0ストライクとなった後、何とかカウントを整えたが、フルカウントから左前打を打たれた。
武内は初回からテンポ良くアウトを積み重ね、西武打線を寄せつけず。ストライク先行で制球も安定し、七回も荻野、岡、佐藤都を計7球、あっさり三者凡退で終えた。
七回を終えて3ボールになったのも2度だけ。73球と完璧な投球内容で余力も残して終盤に入った。
武内は試合前の時点で今季18試合に先発し、7勝6敗、防御率2・35。低迷するチームの希望の光となっている。
結局、八回、九回で3安打を許したが、得点は与えず。打線も八回に西川が決勝ソロ。武内は9回3安打無失点、プロ初完投初完封で8勝目を飾った。
試合後、武内は「(完全試合は)五回を終わってから誰にも言われなかったが意識していました。もちろん狙ってました」と振り返ったが、完封勝利に「気持ち良すぎます。自分の持ち味を出せたかなと思います」と充実の笑顔だった。