ソフトバンク7連勝でM5 “一気3減”現象発生なら18日にもV

 「オリックス0-1ソフトバンク」(16日、京セラドーム大阪)

 ソフトバンクに思いも寄らぬアクシデントが襲った。四回2死、中前打で出塁の近藤健介が二盗した際、スライディングで右足を痛めた。試合後、大阪市内の病院へ向かった近藤に小久保監督は「戦列を離れるようなことに、もしなれば(チーム戦略を)全部練り直さないといけない。無事を祈るばかり」と願った。

 緊急事態の中、0-0の七回に均衡を破ったのが代打攻勢だった。先頭・近藤に代わって登場した中村晃が左前打で出塁。相手失策も絡んで迎えた1死二、三塁、野村の代打に23歳の石塚が指名された。

 5年目の捕手は、昨季3、4軍の非公式試合でチーム最多の22本塁打をマーク。今年7月24日に育成から支配下に昇格した。「代打は“割り切り”が大切」と極意を伝授してくれたのは、現役時代に勝負強さで定評のあった大道3軍打撃コーチや、打撃職人の異名を取った長谷川R&D担当だった。その教え通りに「事を起こさない限りは、何も起きない」と5球すべてスイングし、左翼フェンス手前まで運ぶ値千金の犠飛を放った。

 この1点を投手陣が完封リレーで守り切っての7連勝。優勝マジックを5とした。17日からは本拠で2位・日本ハムとの2連戦。連勝すれば、18日はマジック3減の珍現象が発生し、4年ぶりのリーグ優勝が決まる。「あと少し勝つだけ。われわれにできることは飯をいっぱい食べて、よく寝て、準備をすること」と主砲の山川。歓喜のゴールテープがいよいよ見えてきた。

 ◆石塚綜一郎(いしづか・そういちろう)2001年6月7日生まれ、23歳。秋田県出身。181センチ、87キロ。右投げ右打ち。捕手。黒沢尻工から19年度育成ドラフト1位でソフトバンク入団。24年7月に支配下登録。

 ◆ソフトバンク最短Vは18日!マジック3減で ソフトバンクは17日から2位・日本ハム2連戦で連勝すれば、18日に優勝が決まる。17日に勝った時点でマジック3。通常は首位チームが勝ち、マジック対象チームが負けた場合は2つしか減らないが、18日は勝利すれば一気に3減る。ソフトバンクと日本ハムの引き分け数が5違い、最終勝率に影響をもたらすため。連勝した後、ソフトバンクが全敗した場合の勝率は「・5928」、日本ハムが全勝した場合の勝率は「・5925」と3毛差で上回るため、優勝が決定する。なお、「マジック3減」の現象は、最近では2023年9月9日の阪神。この時は最終成績で広島と並んでも、交流戦18試合を除くリーグ内での勝率で上回る阪神の優勝が決まることが影響して3減る現象が発生した。

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