日本ハム・新庄監督「社長のために」 開頭手術から退院の球団社長に届けたソフトバンク戦6連勝! 伊藤完封で13勝目
「ソフトバンク0-3日本ハム」(18日、みずほペイペイドーム)
衰え知らずの直球は最後まで150キロを超えた。日本ハム・伊藤が今季最多の135球を投げ込み、9安打されながら無失点。2試合連続4度目の完封で、リーグ単独トップの13勝目を挙げた。「絶好調って感じじゃなかったですけど、何とか乗り切れました」と笑顔を見せた。
新庄監督は「先発して最後までマウンドに立つのが僕の理想」と称賛。「投げるコツをつかんだかな?一回と九回のスピードがそんなに変わらない」と言う。伊藤は「80%ぐらいの感じで、リズムゲームしているような感覚で投げられている」と“コツ”を明かした。
負けられない一戦だった。6月にくも膜下出血で倒れた小村球団社長が、開頭手術、リハビリを経て、退院後初めて選手の前に姿を見せた。全員に拍手で出迎えられると「後遺症はないけど、涙もろくなっている」と目を潤ませてあいさつした。
ソフトバンク戦6連勝。対戦成績も五分に戻す-そんな勝利をプレゼント。伊藤は「今日は絶対やんなきゃダメだっていうのはあった」。新庄監督も「奇跡的な回復をして、みんなに顔を見せてくれて。社長のために勝つぞという気持ちで試合に臨んだ」。快気祝いとなる勝利に笑顔だった。