ヤクルト・山田 12号同点弾&V犠飛 青木安打に発奮「青木さんとプレーできる喜びをかみしめたい」

 「ヤクルト5-1広島」(19日、神宮球場)

 ヤクルト背番号「1」を受け継ぐ者の使命がある。山田哲人内野手が「悔いのないように」振り抜いた打球は美しい放物線を描いて左翼席に着弾。「今日のヒットを見たら(引退を)取り消してほしい」と笑わせ、「青木さんとプレーできる喜びをかみしめたい」と勝利の余韻に浸った。

 1点を追う二回だ。先頭で打席に入ると、カウント3-1からの直球を振り抜いた。「理想というかそれ以上の打撃ができました」と12号同点弾を放つと、四回には勝ち越し犠飛。2打点の活躍で勝利を呼び込んだ。

 大きな背中を追い、ともに歩いてきた。21年には青木に直接教えを求め、股関節の練習メニューなどももらって着手。1年目の食事の席では「プロはこういう世界だぞ」と厳しさも教わった。同じ舞台で戦う時間は残りわずかだ。感謝を伝え、一つでも多くの白星とともに送り出す。

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