ソフトバンクM2 22日にもV確定 柳町決めた逆転サヨナラ!小久保監督ガッツポーズ 移動中に優勝も!?
「ソフトバンク3-2楽天」(21日、みずほペイペイドーム)
快音を響かせ、ソフトバンク・柳町が走り出した。大歓声が背中を押してくれた。「打った瞬間は越えてくれと願っていて、落ちた瞬間は覚えてません。頭が真っ白でした」。高々と舞い上がった打球は、左翼越えの逆転サヨナラとなる2点適時三塁打。スタンドもベンチも大盛り上がりとなった最高の決着だ。
「本当に、最高です。あの場面で打席にいったので、とにかくセカンドランナーをかえそうという気持ちでいきました」
1点を追った九回2死一、二塁だった。代打で打席に入ると、追い込まれながらも5球目の外角速球を左越えに運び、勝負を決めた。「最後の最後で、僕が決めることができて良かったなと思います」。序盤から苦しい展開が強いられた中での、劇的な勝利。反撃の一発を放っていたのは、頼れる4番・山川だった。
2点を追った七回、先頭から滝中の3球目を左翼席中段への32号ソロとした。自身通算250号となった節目のアーチ。「たまたまだけど、うまく打てた」。試合前練習ではベンチで王球団会長の隣に座り、約20分も打撃や自主練習の内容について、身ぶり手ぶりを交えた助言を受けた。「すごい数字を残した人の準備や野球に対する考え方は参考になる」。結果で応え、勝利につなげた。
サヨナラの瞬間、力強く右拳を振り下ろし、感情を爆発させた小久保監督は「一番興奮した。今年一と言ってもいいぐらいの試合だった」と振り返った。優勝マジックは「2」。22日にも4年ぶりのリーグ優勝が決まるが、デーゲーム後に大阪へ移動するため、ナイターを戦う日本ハムが敗れると、移動中に優勝が決まるという異例の展開の可能性もある。いずれにせよ、歓喜のゴールテープはもうすぐそこだ。
◆ソフトバンク負けても日本ハム負けでV決定 優勝マジック2のソフトバンクは22日のデーゲームで対戦する楽天に敗れても、日本ハムがナイターのオリックス戦に敗れた場合、ソフトバンクの優勝が確定。マジックは通常、首位球団が勝利、対象球団が敗戦した場合に2つ減るが、今季のソフトバンクと日本ハムの引き分け数が5違い、最終勝率に影響をもたらすため。日本ハムは22日のオリックス戦で負けた場合、残り10戦全勝で勝率・5925。一方、ソフトバンクは同日の楽天戦で敗れて、さらに残り9戦全敗でも勝率・5928となり、日本ハムを上回るため、マジックが2減り優勝となる。