明大・宗山 先制V弾!リーグ通算100安打に王手 ドラ1候補に10球団熱視線「すぐ1軍で使える」スカウト陣ら絶賛

 「東京六大学野球、明大10-0東大」(21日、神宮球場)

 1回戦2試合が行われ、今季初戦を迎えた明大が東大に先勝した。今秋ドラフトの目玉と称される宗山塁内野手(4年・広陵)が先制ソロを放ちリーグ戦通算100安打に王手。阪神らNPB10球団の前でアピールした。東大は敗れたものの、元ロッテ・渡辺俊介氏(現日本製鉄かずさマジック監督)の長男である渡辺向輝投手(3年・海城)が8回無失点の快投を見せた。立大と法大は九回規定により引き分けた。

 膠着(こうちゃく)した空気を一振りで切り裂いた。有終の美へ向けた号砲。宗山が先制V弾で開幕戦からアピールだ。

 「何とかするしかないと打席に立ちました」

 東大のサブマリン・渡辺に八回まで無失点に封じられ、0-0で迎えた九回1死。この回から登板したエース・平田に対し、カウント3-1からの高め直球を捉えた。「打った瞬間の感触は全然、違うモノがありました」。打球は瞬く間に右翼席へ着弾。2年秋以来となる一発でリーグ戦通算99安打目をマークした。

 視察した広島・苑田スカウト統括部長は「打撃は自然体に構えて軸がブレない。守備は基本がしっかりしていてすぐ1軍で使える。(ドラ1は)間違いない」と絶賛。西武の秋元スカウト・育成統括ディレクターも「素晴らしいの一言。三拍子そろっていて、守備の所作も良い。(1位は)当然」と高く評価した。

 今春は故障により8試合連続欠場で終えていただけに「もう1回グラウンドに立てる幸せを感じながら、1球1球に魂を込めてプレーしたい」と宗山。「大学ナンバー1」を背負う男の集大成を示す。

 ◆宗山 塁(むねやま・るい)2003年2月27日生まれ。21歳。広島県三次市出身。175センチ、80キロ。右投げ左打ち。小学1年から三良坂少年野球クラブで野球を始め、中学時代は軟式の高陽スカイバンズでプレー。広陵では1年夏からベンチ入りし、同年夏と2年春に甲子園出場。明大では1年春途中からレギュラーをつかみ、2年春は首位打者。ベストナインは3度。今年3月に侍ジャパントップチームに選出されるも、オープン戦で受けた死球による右肩甲骨骨折が判明し欠場。

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