巨人どうする?坂本のブレーキ響く 悩ましい起用法 評論家「3つの凡フライはショック」「阿部監督がどう決断するか」
「阪神1-0巨人」(22日、甲子園球場)
巨人が2位・阪神との直接対決で痛恨の競り負け。2連敗を喫し、1ゲーム差に迫られた。
打線は7安打を放ち再三チャンスを作りながら、拙攻が響いて無得点。特に六回は無死満塁を生かせず、好投の菅野を援護できなかった。
菅野は三回1死一塁で才木がバントを空振りしたかと思われた一球が、ボール判定。直後に犠打で送られ、その後、中野に適時打を浴びた。
結果的にはこれが決勝点。デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「巨人目線からすればあれは振ってる。結果的にあれが点に結びついたわけだから、大きな判定になった」と振り返った。
一方で、チャンスを逃した打線に言及。「巨人としてショックだったのは坂本の内容。球威に負けた3つの凡フライ。打線のブレーキになってしまった」と語った。
6番・三塁で出場した坂本は二回無死一、二塁で2球目のフォークを打って中飛。四回は1死一、三塁で147キロに押されて二飛。六回は1死満塁で真ん中148キロの直球で二飛に倒れた。六回の守備からベンチに退き、途中出場のモンテスも三塁を守った。
坂本は10日からの広島3連戦では2番に起用されて3戦連続マルチと活躍したが、それ以降出場した8試合は34打数3安打と絶不調。関本氏は「本人としては、『捉えた』と思った打球が凡フライ。少し前に休養(15日・中日戦)したように、コンディションも万全ではないのかもしれないが、歯がゆい結果だよな」とした。
阪神・高橋と対戦する23日の天王山第2ラウンドにも言及。「今の高橋はかなり厄介な相手。坂本の経験を買っているとは思うが、今日の内容を踏まえて阿部監督がどう決断するか。今日を糧にすると考えるか、それとも外すのか。モンテスをサードで使ったし、頭から起用する選択肢もあるだろうな」と語った。
最後までもつれにもつれた優勝争い。23日のTG決戦も、目の離せない大一番になった。