巨人・阿部監督「それを言っても仕方がない。負けは負け」 大拙攻8残塁…坂本3度の得点機に凡退 M6足踏み
「阪神1-0巨人」(22日、甲子園球場)
試合後も敵地に響く大歓声が、1敗の持つ意味を物語る。2位・阪神との天王山初戦。序盤から塁上をにぎわせながら、最後まであと一本が出なかった。8残塁の数字以上に暗い影を落とす大拙攻。19度目の完封負けに、巨人・阿部慎之助監督は「それを言っても仕方がない。負けは負けだ」と言った。
V間近の重圧か、甲子園の魔物か…。開始直後、丸が一塁線を破る二塁打で出塁した。続く浅野は犠打を試みるも、失敗。挟殺の間に二塁を狙ったが、タッチアウトで併殺となった。二回に無死一、二塁、四回は1死一、三塁…六回は無死満塁を作りながら、坂本が3度の得点圏で凡退した。
「申し訳ないですね、今日は。明日やり返す?それしかないです」
坂本は敗戦を背負い、言葉を絞り出した。40日ぶりスタメンで2安打を放ちながら六回、無死満塁で投飛に倒れた長野も「僕の力不足です」と唇をかんだ。マジックは減らず、最短Vは27日に延びた。「切り替えて?それしかない。今日は今日、明日は明日で行きます、はい」と指揮官。23日はシーズン最後の伝統の一戦。勝って引導を渡すだけだ。