ソフトバンク・周東 M1!11点大勝導く猛打ショー 23日勝ってV決める
「ソフトバンク11-5楽天」(22日、みずほペイペイドーム)
チーム一丸で4年ぶりの頂点に王手をかけた。二回までに6得点。その後も攻撃の手を緩めず、今季11度目の2桁得点で快勝した。ついに優勝マジック1。ソフトバンク・小久保監督は「一、二回でゲームを優位に進められたので良かった」と目を細めた。
攻撃をけん引したのは、1番・周東だ。まずは初回、変化球を引っ張り二塁打を放って先陣を切った。内野ゴロの間に先制のホームを踏む。6-3と追い上げられた五回は絶妙なバント安打で出塁し、2点追加の足掛かりをつくった。
本拠地に今季最多タイの4万142人が詰めかけた一戦で、3安打1盗塁に3得点。「本当にみんなの力でここまで来られた」と充実感を漂わせた。
7年目の今季から選手会長に就任。責任ある立場に就き、意見を発信する機会が増えた。
強い思いを訴えたのが、開幕前の3月26日に行われた球団関係者による決起集会。選手を代表し「ホークスは常勝軍団と呼ばれているけど、もう3年優勝していない。それって本当に常勝軍団なのかなと思う。優勝して、またつくり上げていきましょう」と宣言した。ここまで自己最多の120試合に出場し、リーグ断トツの41盗塁を記録。プレーでも仲間を鼓舞している。
前回リーグ制覇した2020年は「余裕はなかった」が、今では「わくわくしている」と力強い言葉が周東の口を突く。試合後、大阪に移動しながらナイターの2位・日本ハムの結果を待ったが、Vは持ち越し。23日のオリックス戦に勝って決める。常勝軍団への新たな扉を開く。
◆鷹のV条件 ソフトバンクは23日のオリックス戦に勝利すれば無条件で優勝。敗れても、日本ハムが同日の西武戦に引き分けるか敗れれば、ソフトバンクの4年ぶりリーグ優勝が確定する。