パリ五輪レスリング女子金メダル・藤波朱里が始球式 ワンバン投球に温かい拍手 大歓声に「プロ野球選手が羨ましい」

 始球式でマウンドに向かう藤波朱里(撮影・山口登)
 始球式を務める藤波朱里(撮影・山口登)
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 「中日-広島」(23日、バンテリンドーム)

 今夏行われたパリ五輪・レスリング女子53キロ級で金メダルを獲得した藤波朱理(20)が始球式に登場した。

 「サンクスシリーズ2024」として行われた一戦。背番号「1」のユニホームを身にまとい、マウンドに上がると、大きく深呼吸。ワンバウンド投球となったが、場内からは大きな拍手が送られた。

 初の大役を終え、ほっとした表情を浮かべた藤波。投球前には中日・高橋宏と松山に指導を仰いだことを明かし、「とても緊張したんですけど、練習で教えていただいたことは出せたかなと思います」と振り返った。

 点数を問われると「30点ぐらいですかね」と苦笑い。「レスリングではあまりたくさんの人の前で試合をすることがないので、プロ野球選手がうらやましいと思った。いつかレスリングでも、たくさんの人の前で試合ができたらいいなと思います」と話した。

 藤波は2003年11月11日、三重県四日市市出身。4歳の時にレスリングを始め、高校2年時に全日本レスリング大会で初出場初優勝。3年時には全日本選抜選手権で初優勝、その後、世界選手権代表に選ばれ世界選手権で初優勝。24年パリ五輪女子53キロ級で金メダルを獲得し、中学時代からの連勝記録を137まで伸ばしている。

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