退任表明後4連勝の中日・立浪監督「自分は今年で退くけど、期待に応えられる選手になってもらいたい」 退任後の若手選手へエール

 広島に勝利しナインとタッチする立浪監督(中央)=撮影・山口登
 広島に勝利し、お立ち台でポーズをとる松木平(左)と石川昂
 7回を1安打無失点で2勝目を挙げた松木平
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 「中日1-0広島」(23日、バンテリンドーム)

 中日は立浪監督が退任を表明してから、これで4連勝。投げては、4年目の松木平が7回をわずか1安打、6三振を奪う快投を見せれば、打っては4番・石川昂が決勝打を放つなど、若手が躍動しての勝利となった。

 立浪監督はV打の石川昂について、「きのう、きょうと内容は、ひどかったんですけど。ただ、ああいう決めるような一本を打ってくれれば。4番に一番大事なことなんで。残り5試合、もう少しいい形でやってもらいたい」と注文を付けつつも評価した。

 4連勝は4月以来、実に5カ月ぶりとなった。「気分はいいですよね、やっぱり。この時期ですけども。開幕して間もないころに連勝してから、そこまで連勝がなかったってことは、これはいけないことですしね。最後まで一戦一戦全力で。何かいいきっかけにしたいですね」と笑みをのぞかせた。

 下位に低迷するチーム状況にもかかわらず、この日もバンテリンドームには、今季最多となる3万6320人の大観衆が詰めかけた。「一回、夏ぐらいに“これだけファンの方に来てもらって。もっともっとたくましいところを勝つ試合を見せられるように”ということは若い選手を集めて言ったことがあるんですけど。“いつまでも来てもらえるからということに甘んじることなく、もっと、もっと技術を磨いてくれ”という話はしたんですけど。こういった期待に応えられるような選手になってもらいたいですし、これに甘えていてはいけないと思うんで」と若手選手にゲキを飛ばしたことを明かし、「自分は今年で退くわけですけども、引き続きやっていってもらいたいなと思います」とエールを送った。

 中日の指揮を執るのは残り5試合。「就任のときからずーっと、勝ちに対する姿勢であったり、言ってきたつもりですけど。もっと、もっとたくましい選手たちになってくれるように最後までやりきりたいなと思います」と、最後まで選手を鼓舞するつもりだ。

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