イチロー氏 女子高生の進化に驚く まさかの三振で相手投手絶賛「あの形は西口さんにやられて以来」

 5回、空振り三振に倒れるイチロー氏(撮影・伊藤笙子)
 5回、イチロー氏から空振り三振を奪い、笑顔がはじける京都外大西・谷蒼依(撮影・伊藤笙子)
 5回、空振り三振で大きく体勢を崩されたイチロー氏(撮影・伊藤笙子)
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 「KOBE CHIBEN17-3高校野球女子選抜」(23日、東京ドーム)

 マリナーズなどで活躍したイチロー氏(50)=現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=が率いる草野球チーム「KOBE CHIBEN」が高校女子選抜に逆転勝利した。

 イチロー氏は投げては3失点完投、打っては4安打と活躍。だが、4年目にして2失点以上は初で、五回には右投手の谷(京都外大西)から空振り三振も喫した。スイングした後は体勢を崩し、両手をグラウンドについてしまった。

 イチロー氏は三振について、「振り返りたくない」と冗談まじりに語りながら、「三振はしたくない。あの形で三振したのは西武球場で西口さんのスライダーにやられた時以来ですね。それを思い出しましたね」と相手投手の谷をたたえた。

 男子だけでなく、女子野球の普及やレベルアップに貢献しようと対戦を開始して4年目。進化を実感したようで、4連打を許した初回の攻撃にも「初回、女子の攻撃でびびりました。(被安打)10本だよ。普通にピッチャーやってて10本打たれたことなんてない。確実にレベルが上がっていることはすごくすごく嬉しい」と、驚きを隠せなかった。

 初参加の松井秀喜氏は八回に本塁打を放ったが「私は女子の野球を見たのは初めてですが、びっくりしました。一回の表終わらないんじゃないかと。イチローさんを心配しちゃって。大丈夫かなと」と笑顔。ファンから大きな拍手を浴び、「イチローさんは真剣。遊びじゃいけない。久しぶりに野球に真剣に向き合いました。これ以上ない幸せ。本当にありがとうございます」と感謝の言葉も述べた。

 イチロー氏からスライダーで空振り三振を奪った谷は「フルカウントだったので緊張したけど、最後は指にかかって良かったです」と、喜びを噛み締めた。

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