オリックス 安達の人柄がにじんだ引退試合の打席 好捕の西武・西川に拍手 スタンドには阪神・西勇輝らの姿も
「オリックス2-9西武」(24日、京セラドーム大阪)
オリックスの安達了一内野手が六回1死から代打で登場。西武・西川の好捕にあったが、一塁ベースを回って拍手を送ると、第2打席では内野安打を放って大きな拍手を浴びた。
中嶋監督が代打を告げると、スタンドから大歓声がわき起こった。スタンドには阪神・西勇輝、そして宗ら後輩たちが見つめる中、積極的にスイングをしかけていった。
2ストライクからきれいにストレートを捉えたが、西武・西川のスライディングキャッチにあった。それでも安達は西川に向かって拍手を送るなど、人柄をにじませたワンシーンだった。
安達は試合後、「いや、いいプレーをされたんで。ナイスプレーみたいな。向こうも必死ですしね。いいプレーだったんで、思わず出ちゃいました」と明かし、「ちょっといつも芯で捉えないのに、ちょっと芯で珍しく捉えちゃったんで。伸びすぎちゃいました」と笑顔で振り返っていた。
八回の第2打席では、三遊間への打球で打席から一塁へ全力疾走。見事に内野安打をもぎ取ると、ファンから惜しみない拍手が送られた。
胴上げには尊敬する源田も参加していた。「ありがたかったです。自分もリスペクトしているので」と明かした安達。難病と闘いながら、プロ野球界に大きな影響を与えたプロ13年間だった。