オリックス 杉本裕太郎が涙を浮かべ“あえて”空振り三振 九回2死、T-岡田に花道を用意 特大飛球にベンチ飛び出すも

 7回、右前打を放ったT-岡田はベンチでナインに迎えられる(撮影・坂部計介)
 7回、2ランを放った杉本は次打者のT-岡田に抱きつく(撮影・坂部計介)
 7回、2ランの杉本(中央)と共に昇天ポーズをとる小田(左)、安達=撮影・坂部計介
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 「オリックス2-9西武」(24日、京セラドーム大阪)

 オリックスの杉本裕太郎外野手が九回1死からの打席で目に涙を浮かべながら、あえて空振り三振するシーンがあった。

 ネクストにはT-岡田が控えていた。併殺を避けようという思いがあったのか、杉本はストレートに対しわざと振り遅れたように空振りを重ねた。最後も目には光モノがあり、何度もまばたきしながら“着払い”で3球三振した。

 あえて三振することでダブルプレーになる危険性を排除し、尊敬する先輩に最後の花道を用意した杉本。T-岡田は右翼ポール際5階席へ特大の打球を放つも、判定は惜しくもファウルとなった。

 スタンドからは大きなタメ息が漏れ、本人も苦笑いでその場に座り込んだ。ベンチからは杉本ら選手たちが飛び出していた中、長距離砲としての威厳を示す打球だ。最後は空振り三振に倒れたが、惜しみない拍手が贈られていた。

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