「東都大学野球、青学大８－２日大」（２５日、神宮球場）

　１回戦３試合が行われ、青学大が日大に快勝した。２４日にプロ志望届を提出した今秋ドラフト１位候補の西川史礁（みしょう）外野手（４年・龍谷大平安）が先制Ｖ打含む２安打２打点とアピールも、死球を受けて途中交代するアクシデントに見舞われた。中大はプロ注目・桜井享佑外野手（４年・習志野）が先制打を放つなど東農大に先勝。国学院大は亜大に逆転勝利した。

　プレーボール直後から笑みがはじけた。目標がより明確となり臨んだ一戦で、西川が躍動だ。

　いきなり好機で出番が回った。初回１死一、三塁で、大学日本代表の仲間でもある日大・市川の初球を捉え、先制の中前適時打をマーク。さらに三回には外角低めの球に体勢を崩しながらも対応し中前適時打を放ち「４番の役目を果たすことができた」とうなずいた。

　ただ、思わぬアクシンデントに見舞われた。五回に右手に死球を受け、直後の守備から途中交代。試合後は「大丈夫です」と気丈に振る舞ったが、人さし指と中指はテーピングで固定されており「トレーナーの方と相談して治療します」と話した。

　前日にはプロ志望届を提出し「大事なシーズン。個人だけじゃなくチームのためにプレーを」と西川。状態が心配されるものの、勝負の秋への思いは強い。