日本ハム・新庄監督 政権初のCS進出「可愛い選手がかなえてくれて」2年連続最下位から大躍進
「日本ハム2-1楽天」(26日、エスコンフィールド)
いつも以上に派手なガッツポーズだった。日本ハムは6年ぶりの、そして政権初のCS進出決定。「ひとつの目標である“最低でもCS”を可愛い選手がかなえてくれて、感謝してもしきれない気持ちでいます」。日本ハム・新庄剛志監督は成長した選手たちに熱いまなざしを送った。
3年間期待をかけてきた清宮が試合を決めた。同点の六回、高く美しい弾道で右中間席に届けた13号決勝弾。「リーグ優勝は逃しちゃいましたけど、みんな勝ちに飢えている感じがある。最後日本一になりたい、男にしたいなと思います」とボスへの思いを明かした。
「3、4番は夏場から勢いをつけてくれた」。新庄監督は同点弾の4番・レイエスとのコンビを称賛。それでも「3番の子(清宮)は九回、ファーストを守っているのにサードに行こうとしたからまだ褒められない」と目尻を下げつつ、愛のあるイジりも忘れなかった。
2年連続最下位からの大躍進。「この2年間は僕を信じて野球に取り組んでもらって、いろんな野球を教えながら成長してもらって、3年目は僕が選手を信じて任せる、信じた結果がこの成績になった。それだけですね」と振り返り、「完成度?十分です。100%です」と胸を張った。
3年間でチームを劇的に変革した。来季については「まださっぱりビジョンが浮かんでこないですね」と回答を保留。ポストシーズン後かと問われて「そうですね」とだけ話した。
就任1年目のキャンプ前。スタッフミーティングで吉村統括本部長が「新庄監督のいうことは絶対です」と全員の前で話したという。それから3年。「あの言葉がなければ去年、折れていた。(CS進出で)恩返しはできたかなと」。感謝の思いを口にした。